ミャンマーのはなし

東南アジアのユニーク国家、ミャンマーに関する情報を発信していきます。

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「ミャンマーサッカー界の星」アウン・トゥは日本へ来るのか

 近年ますます盛り上がりを見せる日本のサッカー。Jリーグには、徐々に東南アジアの選手も増えてきています。コンサドーレ札幌では、「タイのメッシ」とも言われるチャナティップ選手が大活躍。今シーズンは現時点で7ゴールと、チーム3位の得点力を誇る貴重な選手になっています。彼の活躍を皮切りに、サンフレッチェ広島にはティーラシン選手が加入。さらにはヴィッセル神戸にはティーラトン選手が加入。タイ国内でも、新天地へと旅立った彼らの活躍が話題になっているようです。

sports.yahoo.co.jp

 

「外国人枠」の撤廃

この1年で東南アジア出身の選手が増加した背景としては、Jリーグが「外国人枠」を一部撤廃したという点を挙げることが出来ます。

選手の契約・登録・移籍について:About Jリーグ:Jリーグ.jp

(3) Jリーグが別途「Jリーグ提携国」として定める国の国籍を有する選手は、前2項との関係においては、外国籍選手ではないものとみなす

上記(3)における「Jリーグ提携国」一覧(2018年2月1日時点/提携順)
タイ、ベトナムミャンマーカンボジアシンガポールインドネシア、マレーシア、カタール 

 つまり、これらの国々出身の選手は、何人でも自チームへ所属させて良いということなんですよね。凄い。今後はミャンマー出身の選手も続々とやって来るかも知れません。

 

タイで活躍するアウン・トゥ

 というわけでミャンマー出身のサッカー選手を調べてみたのですが、注目株はやはりミャンマーロナウドアウン・トゥ選手です。「フットボールチャンネル」の特集記事でも名前が挙がっています。

www.footballchannel.jp

 2015年、母国を初のU-20ワールドカップ出場に導いたミャンマー代表のFWアウン・トゥは今年、ミャンマーのヤダナボンFCから期限付き移籍でタイリーグ1部のポリス・テロに加入した。

足元の高いテクニックと鋭いドリブルなどを武器に、ゴール、アシストを量産。前半戦だけで10ゴールを記録するなど、チームの主力として活躍した。Jリーグのクラブも関心を持っており、来季の去就が注目されている。

ミャンマーでは抜群の知名度を誇る。多くのミャンマー人労働者が働くタイでも、試合後にミャンマー人サポーターが記念撮影やサインをもらうために待ち構えるなど、その人気は大きな話題となった。

 仮にJリーグへの移籍が実現すれば、平均年齢が30歳にも満たない若いミャンマー国民の間で、熱狂的なブームを生む可能性はある。 

 

所属クラブは降格!?

 彼の所属するポリス・テロFCは、チャナティップ選手がプロデビューしたクラブでもあります。AFCチャンピオンズリーグでは初年度に準優勝(当時のクラブ名はテロ・サーサナFC)を果たし、クラブ創設以降一度も降格したことが無いという、タイが誇る超名門クラブの1つ。このポリス・テロFCがなんと、今シーズン、遂に降格。

チャナティップを育んだタイ名門が2部落ち… 現地ファンを震撼させた降格劇を日本人の元所属選手も憂慮 | サッカーダイジェストWeb

これを受けて、アウン・トゥ選手を巡っては、タイ国内の別のクラブへの移籍が噂されています。今後の動きには注目です。

 

日本のクラブはどう動く

 Jリーグの各クラブはどう動くでしょうか。タイの選手を例に挙げれば、チャナティップ選手は、移籍1年目で、無得点ながらもサポーター、そして他クラブにポテンシャルの高さを披露。日本サッカー界に、「タイにも優れた選手はいるぞ」という点を見せつけ、その後2名のタイ選手がJリーグへ参入するという、重要な道筋を作り出しました。

 アウン・トゥの獲得にJリーグのクラブが動けば(タイほど層は厚くないので、すぐに2人目とはならないかもしれませんが)、ミャンマー国内で「俺も俺も」という流れが出てくるかもしれません。

 また、彼の来日によって、ミャンマー国民がJリーグに注目し始める可能性も十分にあります。日本のクラブが獲得する旨味としては、こちらの方が大きいかと思います。いずれにせよ、彼の動向、そしてミャンマーサッカーの将来については、今後も注目していきたいと思います。