東南アジアで、さらに仏教国家ということもあり、基本的には日本人と似た文化、国民性を持っているように思うのですが、それでもやはり所変われば、その国独特のルール、習慣、マナーの様なものが存在します。旅行雑誌なんかでもよく書かれている基本的な項目ですが、ぜひ渡航前に確認してみてください。
①寺院の境内は土足厳禁
神聖な場所なので、靴を脱ぎましょう。ストッキング、靴下も駄目なので、完全に脱ぐということになります。
②僧侶の方には敬意を払う
日本にもお坊さんはたくさんいますので、多くの方は問題が無いと思います。ただ以前、外国人旅行者が、僧侶を撮影する際に「はい、チーズ!」みたいな感じで、ポーズを要求し、失礼だと問題になったことがあるそうです。国内では大変尊敬されるべき対象の方々ですから、軽はずみな言動は避けましょう。
③軍の施設では撮影をしない
軍事政権も終了し、民主化が進んでいるミャンマーにおいて、以前のような軍の締め付けはほとんど感じられなくなりましたが、異国で軍人と口論になるほど怖いものはありません。軍や政府の施設に「撮影禁止」と書かれた貼り紙があれば、指示通りに撮影は行わず、仮に撮影可能な場所であっても、軍人が近付いてきたらすぐに撮影を中止するべきでしょう。
④政治の話はなるべくしない
軍事政権時代のように、話をしただけで刑務所へ連れて行かれる、というようなことは無いと考えて良いかと思いますが、それでも政治の話は、テーマを選んで行うべきでしょう。
特にラカイン州におけるイスラム教徒への暴行、迫害等に関する問題、いわゆる「ロヒンギャ」の問題などは、公共の場で行うべきではありません。同国では「そもそもロヒンギャという民族は存在しない」「彼らはバングラデッシュからの不法移民である」という言説も一定の支持を得ているため、日本や欧米のメディアで知った情報で議論してしまうと、トラブルのもとになります。
⑤野良犬には注意
日本のように野良猫を見かけることは殆どありませんが、野良犬であれば街中、いたるところで昼寝をしています。犬から感染する病気で最も怖いのが狂犬病。管理者もおらず、ワクチンを接種していない犬が当然多いわけで、注意が必要になって来ます。
ミャンマーでは今年だけで既に18人の死者が出たようでして、健康スポーツ省からも「野良犬を排除すべきだ」という意見が出たようですが、今のところ動きはありません。外務省も注意を呼び掛けています。
野生動物は狂犬病に罹患している可能性があるため,犬に限らず野生動物と接触し感染の恐れがある場合には,速やかに医療機関を受診して適切な処置を受けてください。狂犬病は発症するとほぼ100%死亡する疾患です。犬などに噛まれた場合,必ず当日中に病院を受診し,ワクチンの接種を受けてください。