ミャンマーのはなし

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ミャンマーで活発な”ツバメの巣”ビジネス

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ミャンマー南部、タニンダーリ管区の「ベイ(Myeik)」と呼ばれる地域では、ツバメを建物内に呼び込み、巣を作らせ回収する商売が活発に行われています。

 

ベイの街中を歩いていると、「チュンチュンチュンチュンチュン!!!!」とやけに大きなボリュームで鳴く鳥の声が。発信源は下の写真のような、無機質な建物の中でした。

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この建物の中から、「ツバメが鳴いているときの音声」が大音量で流されています。仲間を呼び込むためだそうですが、近所迷惑にはならないのでしょうか(笑)。商売に理解のあるベイならではの光景です。

 

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屋上です。ツバメの入り口。スピーカーが設置されていますね。このスピーカーから、先ほど聞いた「チュンチュンチュンチュンチュン」という鳴き声が大音量で流れていたというわけです。

 

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中に入ると、いました。ツバメ。可愛いです。ただ、建物内は真っ暗な場所ばかりです。足をぶつけたり、ドアの位置が分からなくなったり、結構混乱しました。季節的にまだシーズンではなかったのか、今回訪れた時点では、巣の数は4~5個といった感じでした。

 

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こちら、入り口で販売されていたツバメの巣です。5チャッター(約80グラム)という少量で、なんと19万チャット(約13,500円)......!!

 

 なんとも凄い商売。ベイではこうしたツバメの巣ビジネスのほかに、真珠の養殖、漁業、ココナッツなど果物の栽培だけでなく、近年は観光地としても注目を集めています。