アウン・サン・スー・チーさん。
どこからどこまでが苗字か分かりますか?
今回は、ミャンマー人の苗字に関するお話。
結論から言うと、「ない」
なんとなんと、ミャンマー人に苗字はありません。なので、「アウンサンスーチー」で1つの名前なんです。新聞やテレビのニュースでは、全部書くと長いので便宜上「スーチー」と略しているんです。とは言え、面と向かって「スーチー」と呼ぶのは、竹山さんのことをタケと呼ぶようなものですから、ちょっと気をつけてください。
ちなみにミャンマーでは、「アメー・スー」と呼ばれることも。アメーはミャンマー語でお母さんのこと。「我が母スーチー」みたいな感じですね。
苗字は無いけど……
ということで苗字は無いのですが、名前の付け方には特徴があります。
代表的なものは2つ。
曜日による違い
ミャンマーには八曜日占いという、生まれた曜日によって運勢を決める占いがあります。
子どもが生まれた際には、その子が生まれた曜日にちなんだ文字を、名前に加えることもあるそうです。ミャンマー人同士であれば、名前を聞いただけで何曜日生まれか分かるようなことも多いみたいですよ。
親から名前を受け継ぐ
これもよくあります。先に挙げたアウンサンスーチーさんがまさにそうです。アウンサンスーチーさんの父親は、「独立の父」とも呼ばれるボーヂョーアウンサン。アウンサンスーチーさんは、お父さんのアウンサンの部分を受け継いだ、ということになるわけですね。