「ミャンマーの紙幣に描かれている男性が、ダウンタウンの浜田さんに似ている!」と一時期話題(?)になっていましたが……
そんなミャンマーの現金事情に、近年大きな変化が起こり始めているようです。
15年以内に現金が「消える」……?
クレジットカード大手の「VISA」が7月、「今後15年以内に、ミャンマーでは現金による決済が消滅する」との予測を発表しました。「消滅」と聞くと「そんな大げさな!?」という感じもしますが、割と本当に消滅しそうな感じもしてしまうのが、ミャンマーという国の不思議なところです。
現金消滅の根拠としては、以下のような要因が考えられます。
①銀行への信頼度が低い
→ タンス貯金率が高い(口座保有率3割)
②スマートフォンが国内で広く普及している
→ SIMカード普及率は現時点で100%以上
③とにかく紙幣がボロボロ
→ 価格の安い紙幣ほどボロボロで、扱いづらい
モバイル送金「Wave Money」が大活躍
現金消滅に向けた第一歩として、ミャンマーではまず「モバイル送金」が拡大し始めています。その中でも圧倒的なシェアを誇っているのが、現地キャリア「テレノール」と、銀行を傘下に持つ現地財閥「ヨマ・グループ」によって運営されている「Wave Money(ウェーブ・マネー)」。
サービス開始は2016年と、まだ日の浅い状況なのですが……
ウエーブ・マネーでの年間送金額は18年に13億ドル(約1400億円)に達し「19年は40億~50億ドルになる」(ブラッド・ジョーンズ最高経営責任者)と見込む。
凄い。ちなみに、手順としては……
①「指定の店舗(雑貨店など全国45,000ヶ所)」へ向かい、送金相手の携帯番号を伝え、現金を払い込む
②店舗側が専用アプリで情報を入力する
③受取人の携帯電話に通知がくる。携帯電話と身分証明書を持って最寄りの店舗に赴くと、現金が引き出せる。
という割と簡単な仕組み。銀行よりもスピーディに送金手続きが完了します。
以上が現在ミャンマーで起きている「フィンテック」の一部始終と言うわけですが、ここ数年のWaveMoneyの躍進を見た他の大手銀行や携帯通信事業者は、負けじとモバイルマネーへの参入を表明しているようです。
数年後には、日本よりモバイル決済の進んだ国になっているかもしれませんよ……!!!!!!!
以上!!!!!!!!!!!!!!!!!!