大抵の外国語には、学習者の上達レベルを測る試験が用意されています。英語であれば英語検定、TOEIC、TOEFL、中国語にも、フランス語にもありますし、これらは大学の推薦入試や、就職活動、転職や昇進の際に、自分の実力を示す手段として活用することが出来ます。
現在ミャンマーは、日本企業の進出が加速、同様に、ミャンマーからも日本へ労働者がやって来ています。双方の交流が活発な今、ミャンマー語の学習に一定の意義があると思われ、遂には日本で、「MLT(Myanmar Language Test)」が創設されました。今回はミャンマー語検定の概要、私自身の体験記等について紹介したいと思います。
ミャンマー語検定(MLT)とは
リスニングとリーディングに分かれたミャンマー語の試験で、年に2回開催されています。
会場は東京、大阪、ヤンゴンの3か所。難易度は5段階に分かれています。受験者がまだまだ少ないので、試験に関する情報はあまり出回っていません。
基本的には、公式ウェブサイトを参照してください。
ミャンマー語検定 – Myanmar Language Test
難易度の差について
こちらも公式ウェブサイトで解説されていますが、他の外国語検定と同じく、主に学習する単語の数の違いです。
1番下のMBレベルは200-300語、その後、段階的に500、1200、2500、4000と増加していきます。
試験を受けてみた感想
ウェブサイトに載っている情報を延々説明しても仕方がないので、ちょっとだけ参考になる補足情報も。
私自身が、M1とM2レベルの試験を受けに行ったので、その際の感想を書いていきたいと思います。
会場の雰囲気
東京外国語大学のキャンパス内でテストを受けました。休日ということもあり、学生数は少なく、閑散としています。受験者数もまだまだ少ないので、とにかく静かです。
ヤンゴンでも開催されているようですが、あちらはどうなんでしょうか。ヤンゴンですから、車のクラクション音とか、外の騒音が凄いような気がします(笑)。
難易度に関して
やはり難易度の違いは感じられました。私の場合、M1は合格しましたが、M2は惜しくも落第。ただここで皆さんに知って欲しいのは、「リスニング問題にはそこまで差を感じなかった」という点です。
いや、たしかにM2の方が若干高度な設問ではあるのですが、M1のリスニングは分からないけど、M2のリスニングは分からない、という方はあまりいないのではないでしょうか。試験結果を見ても、リスニングは合格点に達しており、リーディングがあと一歩、という状態でした。
サンプル問題もウェブサイトに掲載されているので、ぜひ確認してみてください。
私の勉強法
まずは、ウェブサイトにアクセスして、受験するレベルの単語リストを購入しました。
M2は1200円。M1はなんと、無料でダウンロード可能!試験を受けないとしても、単純にミャンマー語の学習教材として活用可能なので、このM1の単語リストはぜひダウンロードして欲しいと思います。
過去問は購入しないで、サンプル問題と単語リストで大体の対策を練りました。これ以外でおススメの対策としては、「ニューエクスプレスビルマ語」の購入を挙げたいと思います。
MB、M1レベルでしたら、登場する単語も基本的な物なので、結構本書に収録されていたりします。あとは、なんと言ってもリーディング。紙媒体では正確な発音を覚えるのも困難ですが、本書の付属CDを使うことで、学習をスムーズに進めることが出来ました。
より上位のレベルに挑戦したい場合は、「単語でカンタン、旅行ミャンマー語会話」でフレーズを一気に覚えてしまうという対策もアリだと思います。
その他、学習におススメの教材は過去記事を参考にしてみてください。